2012年10月08日

患者側が選べる手術方法(ケースバイケースで選べない場合もあります。)

全摘手術法
腫瘍のある乳房を全部摘出します。
手術後約一週間で退院ができます。退院後は傷の治療に3〜5回通うことになりますが、その後は摘出した腫瘍の物理検査の結果を待つことになります。
結果がよければ検査を受けながらホルモン療法(飲み薬)を5年間受けることになります。
局所再発率はある機関によると、0・5〜2%

乳房温存法
いくつかの条件をクリアできて温存法を選べる場合、腫瘍とその周りを切り取る手術です。
手術後約4日から一週間で退院ができます。
退院後は傷の治療に3〜4回通うことになりますが、その後は摘出した腫瘍の物理検査の結果を待つことになります。
結果が出たら、ほとんどの患者さんはここで放射線治療、週5日30回(6週間)受けることになります。
放射線治療のあとにホルモン療法(飲み薬)を検査を受けながら5年間続けることになります。
全摘手術法よりは局所再発の確立は高い。

乳房温存療法ができる条件とは
乳がんの手術では、乳房を温存できるかどうかが、患者さんにとって最初の大きな関門といえるかもしれない。

乳がんとその周囲の乳腺組織だけを取り、女性のシンボルである乳房を残す治療法は、乳房温存療法と呼ばれ、欧米に始まった。
わが国には1980年代後半に導入され、今や乳がん治療の大きな柱に成長している。
日本乳癌学会の最新の統計によれば、乳房温存手術の数は乳房切除術を超え、50パーセントを超えている。
病院によっては、乳房温存手術の割合が8割、9割を誇っているところもあり、マスコミはこういった病院を「いい病院」と持ち上げている。

[乳房温存療法の推移]

こうした風潮に異論を呈しているのは、東京女子医科大学第2外科准教授の神尾孝子さんだ。

「乳房温存手術の割合の高さだけで病院を評価するというのは、疑問ですね。
乳房温存手術の割合は、何を目指すかによって変わってくるからです。
私たちも、乳房温存療法自体は積極的に勧めています。
ただその内容は、外科的にがんをしっかり取り切ること、そしてそれによって極力再発を抑えるという立場です。
それに対して、がんをある程度取り残しても、後は放射線と薬物療法で再発を抑えるという考え方もあり、これだと当然ながら温存率は高くなります」

がんを取り切る手術というのは、切除断端(切除した端)を陰性(がんがない状態)にするということだ。
陽性の場合は、追加切除するか、乳房を全摘する。
そうすれば、乳房温存手術の割合は下がる。東京女子医大では、手術前の適格な画像診断と、手術後の詳細な病理検査によって、乳房温存手術ができる条件(適応)を厳格に絞り込んでいる。
だから乳房温存手術率はそんなに高くない。
全国平均よりも低い、35パーセントだ。
しかし、そのほうが再発をよりよく抑えられるのだという。

「乳がんは、乳管の壁に発生し、そこから乳管に沿って連続的に広がっていく性質を持っています。
この広がり具合をよく見極め、乳房温存手術ができる条件に合うかどうかをしっかり見定めていく必要があります。
このうえでがんをしっかり取り切る。
そうすれば局所の再発を極力防ぐことができるのです」

乳房温存療法後、どのくらい乳房に再発が起こるかは、一般的には年間1パーセント程度といわれている。
だとすれば10年で10パーセント、20年で20パーセント。
断端陽性の場合には、10年で14.1〜27.4パーセントとの報告もある。けっこう高い数字である。
これに対して東京女子医大では、局所再発に関してはほとんどゼロ近くまで抑えられているという。


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posted by 夏ちゃん at 12:45 | Comment(0) | 治療を受ける病院に行く前に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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